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■事業概要
瀬戸内アートウェーブ(SAW)は、平成18年9月28日から12 月20日まで、瀬戸内海・塩飽諸島(しわくしょとう)のひとつ、香川県丸亀市本島町笠島地区にて、アートプロジェクト「アーティスト・イン笠島‐記憶の集積を想像の海へ‐」を実施した。
瀬戸内海の中でも岡山県と香川県に挟まれた海域・西備讃瀬戸の大小 あわせて28の島々を、塩飽諸島と呼ぶ。海底の地形が複雑で潮の流れが速いこの場所から優れた水夫が育ち、戦国時代、彼らは塩飽水軍として、船手衆の重要な役割を果たした。本島は、瀬戸内海のほぼ中央に位置し、島の周囲約16km。本島の北東部に笠島地区はある。
塩飽水軍の本拠地の港町として栄え、現在も中世の城下町の面影をよく遺している。
このプロジェクトは、暮らす人と訪れた人との異なる環境や価値観の相互交流である。アートの本質は、既成の概念にとらわれず直感によって別の世界を作り出すことにある。笠島地区の伝統的建造物を拠点に、アートという「目に見えない通路」を通して、島に暮らす人々や地域の歴史と交流し、建造物に対する関心や新たな創造への意欲が生まれることを目指した。具体的には、小説家福永信と瀬戸内アートウェーブが本島・笠島地区に滞在し、地域の人々や児童とワークショップを行い、逐次プロジェクトの経過を、笠島日記としてWebページに掲載した。更にここでの体験から生まれた作品を歴史的建造物に設置。展覧会により、笠島に対する人々の記憶や保存の意欲を伝え、島外との結びつきに繋げようとした。
SAWは、送り手として瀬戸内海地域から共有する文化の発・受信という双方向のアート活動のために集った実行組織である。アートが高度なコミュニケーション・メディアとして地域社会を活性化する力を秘めると考えている。アーティストによって運営されたこのプロジェクトは、文化庁平成18年度・NPOによる文化財建造物活用モデル委嘱事業に選定された。
また活動記録とともに、出版物となります。 |